◆ 焙煎した珈琲豆を湿度から守るって大変ですよね?
特に室温で保存している方々は大変ではないでしょうか。
焙煎した珈琲豆は室温にも弱いのですが
圧倒的に弱いのは、 実は湿度なんですね。
普通に暮らしていると、雨も降りますし。
曇りの日でも湿度は高くなってしまいます。
湿度の性質上、建物の中が乾燥していると入り込みやすくなるのが湿度です。
ですからあまり…常温保存や室内保存はお奨めしていないのです。
極、稀な相談ですが…
お客様から「冷蔵庫保管したい」と言われる事がありますが
「それならば野菜室での保管が適してます」と答えます。
理由としては、野菜室が一番乾燥している場所だからです。
ですが、冷蔵庫内と云う点では心配は心配ですよね。
『湿度が何故、ダメなのか?』
◆ 室温で保存していようが、冷蔵庫で保存していようが
珈琲豆に湿度を与えてしまってはいけません。
幾つかの理由があるので、簡単に教えます。
・折角、焙煎時に乾燥させているのだから湿らす必要はない
・珈琲豆は活性炭なので、本来は臭気と湿度を吸収しやすい
・炭酸ガスが放出された後は、湿度を過剰に吸収しやすい
・焙煎した豆が湿気を帯びていると、ミルやグラインダーの刃を傷めやすい
・Drip以外で別の湿度がサーバーやカップに入ってしまう(お湯以外の水分が入る)
・単純に湿度は劣化を伴いやすい(常温の場合はカビの原因にもなりうる)
まあ、珈琲に対しての考え方が皆さん違いますし
どんな珈琲にしたいのか?と云うのが10人いたら10人違います。
常温での保存を推奨されるお店もあるので、要は「早く飲んでしまえ」なんでしょうが。
『珪藻土スティックの効果』
◆ 私は昨年から珪藻土スティックを使い始めました。
殆どblog記事を書いていなかったので、皆さんに披露する事はなかったのですが。
ですが、これは案外と良いアイテムだと思いますね。
焙煎した珈琲豆を湿度から守れれば、劣化も防げますが
鮮度を長持ちさせる事にも繋がりますよね。
キャニスターの中に置いておくのも良いですし
購入した焙煎豆の袋の中に直接入れておくのも良いです。
ただし、交換用に個数に余裕を持った方が良いでしょう。
私は200g分なら2本程度入れています。
冷凍保存の場合でも、サラっとした感じが保てます。
仕方なく冷蔵庫の野菜室等で管理・保管をした場合でも
ある程度は効果を発揮してくれる珪藻土スティックです。
珪藻土スティックの管理も簡単で
珈琲の場合は珪藻土スティックにチャフが纏わり着く頃が
交換の合図になっているので、後は天日で干して交換するだけ。
天日に干した珪藻土スティックも、ジップロック等の保存容器や
缶にでも入れて保管しておけば問題ないでしょう。
裸で放置しておけば、臭気や湿度を吸収してしまうのでご用心。
では、何故…珪藻土スティックを使うのか?
それは一日でも、焙煎した珈琲豆を長く活かしておきたいからです。
店主